調理師専門学校には通うべきか?
結論
結論から言いますと今学生で悩んでいる方がいる場合は専門学校に通うべきだと筆者は考えます。
ただ、自分の行きたい道がしっかり決まっていて本気の方は通う必要はありません。
就職先によって通うべきかどうかは分かれます。
筆者経験上の現場での専門卒の割合です。(正社員)
- マチバ(外食企業、個人店)では6割~8割
- ホテルでは8~9割
- 集団調理(給食、病院)は性質上、調理師、栄養士免許など取得前提です。専門又は大卒がほとんどでしょう。
調理師専門学校に通うメリット
- 卒業と同時に調理師免許が取得できる。
- 栄養学など、現場ではほとんど習わない知識を学ぶことができる。
- 基本的な調理の技術や用語などは覚えることができる。
- 有名なレストランの料理長やホテルの料理長の授業を実際に受けることができる。
- 専門学校にしかない企業の求人などを見ることができる。(受けることができる)又は就職の間口が広くなる。
- 同じ仲間、同期ができる。
人によってはもっとメリットがあるかもしれません。
次はデメリットを見てみましょう。
調理師専門学校に通うデメリット
- お金がかかる。(大体年間100万~200万)
- 場所によって生徒のやる気が違う。
- 専門学校を卒業しても必ず現場で通用するわけではない。(自分次第、ほとんど通用しないと考えた方がよい)
- 有名な専門学校卒だとしても現場に出れば意味をなさない。(いわゆる学歴みたいなものは現場では意味がない)
- 男女ともに学校によっては身だしなみが厳しい。(髪の長さ、髪染め、ピアス、マニキュア等)年頃でもおしゃれに規制がかかる。
メリットを詳しく考えてみる
①卒業と同時に調理師免許が取得できる。
厚生大臣が指定した調理師専門学校の場合、卒業と同時に[調理師免許]が取得できます。
事前に認定校か調べておきましょう。ただ、今はほとんどの学校で取得可能です。
②栄養学など、現場ではほとんど習わない知識を学ぶことができる。
現場では基本的に自分で勉強しなければ技術や知識の向上はしていきません。
仕事のやり方を丁寧に教えてくれる先輩もいるかと思いますが、作業の意味まで教えてくれる先輩は少ないでしょう。
勉強できるのは学生のうちだけとよく言いますが、現場に出てから基本的な知識を知っていると作業を覚えるのも早くなります。
ただ、現場に出る前から頭でっかちで自分の能力を過信しすぎてしまうと必ず現場でやられますので専門学校に行ったからと言って自分ができると思わないようにしましょう。
③基本的な調理の技術や用語などは覚えることができる。
日本料理や、フランス料理、中華など現場でしか使わない特殊な調理器具の名前も覚えることが可能です。
フランス料理なら簡単なフランス語も覚えられます。
先輩に何か持ってきてといわれてその[もの]が分からない時にいちいち質問していたらおそらくイライラされます。
現場では理不尽なことが多いですが、とにかく基本的な用語は覚えておくに越したことはありません。
④有名なレストランの料理長やホテルの料理長の授業を実際に受けることができる。
現場でも料理長から直々に教えてもらえることはあまりないので経験としてはメリットだと思います。
それと業界に入って教わった先生と出会うこともあるので、それもある意味楽しいところです。
⑤専門学校にしかない企業の求人などを見ることができる。(受けることができる)又は就職の間口が広くなる。
個人的にはこれが一番のメリットだと思います。
基本的に専門学校には就職担当の先生がいますので、求人が出ていないレストランでも行きたいところがあれば担当者と取り合ってくれます。
有名な専門学校だと求人数も多くなり、間口が広いです。
一般には出回らない求人も多くあります。
通常転職など自分で探す場合なかなか良いところが見つからない、ということがあるかもしれませんが専門学校でしたら実際の卒業生もいるので情報は濃いです。
就職率が高い学校が多いので就職するだけなら困らないと思います。
⑥同じ仲間、同期ができる。
学校ですので友達ができる場合もあるでしょう。
仕事をし始めると友達がなかなかできないと思いますので、学生のうちに遊んでおくのもよいです。
現場に出てからも色々話ができる友達を作っておけば乗り越えられることも多いかもしれません。
デメリットを詳しく見てみる
①お金がかかる
大体年間100万~高いところで200万円かかります。
専門学校は1年制、2年制、夜間とある場合が多いので金額はマチマチですが、家庭の経済状況も踏まえて考えましょう。
筆者は2年制卒ですが、1年制でも全く問題ないと思います。
②場所によって生徒のやる気が違う。
学校によって違うと思いますが、基本的にやる気のある本気の学生は一部になります。
全員が全員向上心があり、志が高いかというとそうではありません。
ただ何となく来ている人のほうが多いので、結局は自分で考えて行動しなければなりません。
③専門学校を卒業しても必ず現場で通用するわけではない。(自分次第、ほとんど通用しないと考えた方がよい)
専門学校に行ったから[何か]ができるようになるわけではありません。
結局は自分次第なので、学校に通わなくてもできる人はできるし、できない人はできません。
④有名な専門学校卒だとしても現場に出れば意味をなさない。(いわゆる学歴みたいなものは現場では意味がない)
調理師専門学校も所謂有名校などがありますが、ここを卒業したからどこの現場でも通用するというわけではありません。
何度も言いますが、結局やるのは自分なのでどこへ行ってもできる人はできるし、できない人はできません。
また国立大や有名私大を卒業しているいわゆる高学歴の方も稀にいますが、やはり現場ではあまり意味がありません。
⑤男女ともに学校によっては身だしなみが厳しい。(髪の長さ、髪染め、ピアス、マニキュア等)年頃でもおしゃれに規制がかかる。
年頃の方ならこれが一番窮屈かもしれません。
周りの大学生はファッション等おしゃれに気を遣う年頃ですが、そういった時でも気を付けなければなりません。
ちなみに私が通っていた学校では男子は髪の長さ、黒髪、爪、ピアスは実習時には毎回チェックされます。
アウトだと授業が受けれません。(ただアウトになる人はほとんどいない)
女子は明るすぎない髪色、化粧、爪、ピアスあたりがチェックされると思います。
衛生的に仕方ありませんが、髪色規制や帽子をかぶるのが嫌で初日に辞めるという人も中にはいます。
専門学校に行ってない人はどんな人がいる?
特に高学歴という方もそれなりにいて、何故飲食で働いているんだろう、、と思うような方もいます。
しかし、ほとんどは年齢や、学歴は関係なくやはり自身のやる気や行動が一番左右されます。
そのため、20代前半の人が、40代、50代の方より先輩なんてことは普通にあり得ます。
ただ周りの環境や職場環境などで難しいことの方が多いのは事実です。
一度きりの人生ですので、自分でやりたいと思ったことには挑戦してほしいです。
まとめ
- 学生で悩んでいたら通うべき!
- 最大のメリットは就職の間口が広がる!(一般の求人では出ない求人もある)
- お金がかかる!(年間100~200万)
- おしゃれがしにくい!
学生の頃の思い出というのは割と楽しいものです。