現役の料理長の筆者が業界ではよくあることを考えてみました。
また、こういった職場でどう立ち回っていけばいいのかも考えます。
料理人は理不尽なのか?現場でよくあることを考えてみた
①昨日言ったことと今日言っていることが違う
これはかなりのあるあるです。
例えば、昨日はこうやってほしいと言われたのに今日同じ作業をしたら怒られた等です。
個々の事情や状況はあるとは思いますが、そういった場面は必ずあると思います。
対処法
我慢するしかありません。しかし、社会的には世渡り上手の方が得をします。
もし、先輩に理不尽に怒られたとしてもとにかく謙虚にふるまいましょう。
ここで反論は悪手です。その場の雰囲気で上手く対応していくのがよいと思います。
先輩よりも自分の方が大人だと思うのならば自分が上の立場になったときに同じことをしなければよいだけです。
とにかく入って間もない頃は常に謙虚でいる方が無難に立ち回れます。
②人によってやり方が違う
こちらは先輩Aに教えてもらったことを先輩Bの前でやったら先輩Bに怒られる、というケースです。
人によってやり方が違う場合があるので最初は困惑すると思います。
対処法
こちらも最初のうちは反論せず先輩の言われた通りにしましょう。
よくあるベストな方法はその場にいる先輩によってやり方を合わせるということです。
ここら辺を上手く器用に立ち回れる人は先輩からの信用度が上がっていきます。
また、仮に先輩A、先輩B両名がいる場合は立場が上の人のやり方を優先する方が得策だと思います。
先輩Bの方が立場が上の場合、先輩Aのやり方が違うことを相談してもいいと思います。
この場合はその場ではなく、その日の営業終わりなど、少し時間の取れるときに相談しましょう。
③人によって態度が違う(好き嫌いが激しい)
個々の問題ですが、好かれる人と嫌われる人は必ずでてきます。
嫌われるととことんひどい仕打ちにあいます。
現場ではほとんどの確立で1人は嫌われ役がいて、失敗があればその人がやっていなくても嫌われ役のせいにされます。
いじめの部類に入るのかはわかりませんが、そうなってしまうと高確率で辞めてしまうでしょう。
先輩側からの話では辞めてもいい奴にそういった仕打ちをすることが多いので元々の期待値は限りなく0に近いです。
対処法
人によって合う合わないは絶対にあります。
そのため自分が無理だと思ったら無理に合わせる必要はありません。
しかし、嫌われ役にならないように普段のあいさつ、返事など当たり前のことは当たり前にできるようにしましょう!
いかに働きやすい環境にするのかも自分自身にかかっています。
逆に普段のあいさつや返事がしっかりできて謙虚さがあれば嫌われ役になる確率はかなり低くなります。
そういうことを踏まえると現場に入って最初のあいさつはとても重要です。
そして社会は理不尽の塊
どの職業でも理不尽なことはあると思いますが、本質は人間の感情から来ています。
よほど理を大事にする論理派でない限り、発言に一貫性はないでしょう。
自分で何もできないうちはそういうものなのだと思って働くしかありません。
上司や先輩にゴマをする必要はないですが、嫌われない、標的にされない努力はした方がよいと思っています。
自分自身の行動で自ら周りの環境を悪くする必要はないということです。
筆者が伝えたいこと
自分が理不尽で育ったからといって後輩に同じことをしてしまったら体質は一生変わりません。
自分でおかしいなと思うことは自分が上の立場になって変えることが正当なプロセスだと思っております。
皆が皆高い志があるわけではありませんので自分にあった立ち回りを考えてみてください。
自分で考えるということがとても重要です。
まとめ
- 料理人の世界も理不尽の塊
- 状況に合わせて上手く対応していくしかない
- 自分が上の立場になったら変えること
そういったときにどう対応し、どう考えるか、やみくもに感情的にならないように今のうちからあらゆる状況を予想しておくこともまた勉強だと思っております。