労働時間が長い、給与が低い、色々な不安要素があると思います。
今回は飲食業でも割とマシなお店、企業を見分ける方法を考えてみます。
ただ、飲食業の中ではマシといった感じなので、参考までに。
飲食業でホワイトな企業、お店はあるのか?
結論
結論から言って料理人として高度なスキルを身に着けたいと思ったなら所謂ホワイトな企業やお店というのはほぼ存在しないです。
ここでいうホワイトというのは1日8時間労働の完全週休2日と仮定します。(給与については後程)
ただホテルの調理スタッフといわれる分野では1日8時間労働、完全週休2日に近しい環境になっている場合があります。
ホテルの性質上、泊りでの夜勤など変動したシフトもあるため拘束時間は長くなる場合もあり、この限りではありません。
料理人としてしっかりと技術を身に着けていきたい場合、完全にホワイトな環境を探すのはかなり難しいです。
また飲食店の労働時間が長い原因はこちらの記事にまとめています。
まずは求人票を見て判断してみましょう
飲食店の求人欄で重点的に見るところ4つ
- 雇用形態、給与
- 休日・休暇
- 待遇・福利厚生
- 会社情報
ひとまず、この4つを重点的に見ていきましょう。
他にも勤務時間などを見がちですが、飲食店の求人欄の勤務時間は参考にならないことが多いのでこの4つを見ていきます。(最近の企業では勤務時間も正直に書いている場合もある)
飲食店では採用条件が詳しく記載されていないこともありますが、業種、業態によっては不問と書いてあってもそれなりの経歴がなければ受からないことも多々あります。
今回は単純にこの4つの観点でホワイト寄りの企業、お店なのかを判断材料といてみていきます。
雇用形態、給与
正社員の募集をしている求人を集中的に見ましょう。
【社員登用有】のような書き方の場合はアルバイトや契約社員からスタートし、人によっては永遠と社員になれないケースもあります。
【社員登用有】の企業側の目的は、最初から社員として雇うよりもアルバイトや契約社員として様子を見て、本当に使える人材だったら社員にしようという考えがあります。
その方が、最初から社員として雇うよりも経済的なリスクが少なくて済むからです。
次に給与面を見ていきましょう。
【20~35万】といった書き方をしている場合は、よほどの経歴がない限り一番下の20万円からのスタートとなります。
そのため、高い給与を求めている場合はスタート金額の高いところを中心的に見て行きましょう。
会社によっては年収300万~500万と記載されていることがあります。
こちらも最低金額を参考にしましょう。
またモデル年収が記載されている場合もありますが、会社でもその年代のトップに近い人の金額がモデル年収になっていることがあるので単純に最低金額×12か月で計算してみて現実的にどうなのか判断しましょう。
モデル年収が高いからと言って自分がその金額をもらえるかどうかは難しいです。
それと、ボーナス有と書かれていても入社年からもらえることは少なく、半年や1年経ってようやく満額といったケースもあるので最初からアテにすると痛い目を見ることがあります。
ここでのポイントは正社員求人としっかり記載されているか、スタート金額が自分の理想と近いか、を見ていきましょう。
スタート金額が高く未経験者でも可、といった求人も多く見かけますが、その場合は下記の会社情報で全体像を把握していきましょう。
休日、休暇
休日数については求人欄のその通りなことが多いです。
最近では休日数を大きく取り上げている求人もあるのでそういったお店や企業は自信があり確実にその通りの休みが取れるでしょう。
【月8日休み】とあればシフト上で月に8日休みということなのでシフトによっては週休3日になったり、週休1日になったりします。
完全週休2日であれば週に2日確実に休みになります。
【月5日~9日】のような書き方をしている場合は、1年のほとんどが月5日休みといったこともありますので注意が必要です。
年間休日数が書かれている企業は特に休日数への信頼度が高い傾向にあります。
休みを重視している方は、月の休日数、年間休日数をしっかりと見ましょう。
ちなみに飲食業で年間休日数が100日を超えるとかなり優良企業になってきます。
待遇、福利厚生
まず最初に交通費が全額支給かどうかを見ましょう。
社員であれば全額支給を掲示しているところが多いですが、たまに【規定有】といったところもあります。
範囲内であれば問題ありませんが、遠方であれば注意が必要です。
社会保険完備→正社員であればほとんどは完備されています。
それ以外の情報に関しては各企業によって変わりますが、上記2点については必ず抑えるようにしましょう。
会社規模が大きくなるにつれて福利厚生や待遇は多くなってきます。
会社情報
気になる求人を見つけたら必ず会社情報を確認しましょう。
【会社名】や【お店の名前】で検索しなおし、会社とお店のホームページを必ず確認してください。
ここで【お店の営業時間】【お店のメニュー】【お店や会社の場所】【お店や会社の規模】などを見ていきます。
営業時間
求人されているお店の営業時間を確認しましょう。
例えば営業時間が11時から23時までとなっている場合、開店前プラス2時間と閉店後のプラス2時間は働く可能性のある時間となってきます。
つまりこのお店の場合は9時~25時くらいの間が働く時間ということです。
求人欄をみて勤務時間が書いてあったとしても仮に人がいない場合、最高で9時~25時まで働かなければならない可能性は出てきます。
そのため営業時間が妙に長いようなお店や深夜までやっているようなお店は最初からよく考えて選びましょう。
メニュー
お店のメニューを見るとどういった技術を学べるかの路線がわかってきます。
特にやりたい料理もないし、学びたいこともない、といった方は気にする必要はないのですが、どういったジャンルの料理を出しているのかは見ておいて損はないです。
もちろん凝った料理などを作っているお店は手間がかかりますのでその分、労働時間が長くなる可能性はでてきます。
場所
お店がどこにあるのか、又は系列店ならどの辺が多いのかをザっと確認しておきましょう。
会社によっては異動が頻繁にある場合もあります。
あまり遠すぎると通勤が苦痛なので片道1時間範囲をオススメします。
お店や会社の規模
会社規模が大きいほど安定しています。
また、株式上場している企業などは特に給与面、労働時間、待遇などは飲食業の中では特によくなってきます。
お店の数、正社員の数、店舗の大きさ等、見れる情報は少しでも多く見ておきましょう。
ホームページがしっかり作られているかどうかも判断材料になります。
まとめ
- 料理人として高度な技術を身に着けたい場合は所謂ホワイト企業を探すのは難しい
- 求人欄では【雇用形態、給与】【休日数】【福利厚生】【会社情報】の4つを中心的に見ていく
- 株式上場している企業は飲食業の中ではマシな企業が多い
- 自分にとってどこまでが許容範囲(ホワイトの範囲)なのかを見極めていく
しかし少なからず優良企業というのは存在します。
そういった企業やお店はそもそも倍率が高いこともあるので上記の内容は色々と調べておきましょう。
一昔前は飲食業の求人情報は実際と全然違うといったことが多く、まったくアテにはできませんでしたが、最近はネットが普及していることもありしっかりと本当のことを記載しているお店も多くあります。
そういったことも考慮して探してみましょう。