飲食店のバックレ事情。料理人,調理師のバックレ,退職について

飲食店ではよくバックレが起きます。
アルバイトでも正社員でも関係なく、特別珍しいことではありません。(良いのか悪いのかは別として)
バックレると手続き関係はどうなるの?と疑問に思う方もいると思いますが、ここでは現役料理長の筆者が現場での対応を語らせていただきます。
バックレによる、企業側(お店側)からの行動とバックレる側からの行動の両方を考えてみます。

書類関係上はバックレが起きても企業側(お店側)は特に問題はない

バックレされる企業側(お店側)の行動

まずバックレされる側の行動を語ります。
以下は正社員のケースです。
流れとしては、本人に連絡を取る→取れない場合は2週間程度様子を見る→その後事実上の自然退職(自己都合退職)で手続き
といった流れになります。
何かの事件に巻き込まれているケースというのは例外ですが、筆者の経験上そういったことに出会ったことはありません。

手続き自体は会社の方でバックレた日を退職日などに設定し手続きを進めていきます。
実際は本人に退職の意思を確認しなければならないのですが、連絡が取れないことが多いので仕方ありません。
また戒解雇や損害賠償などは飲食店の通常の社員ではまず100%しません。
そこまでの手間をとる企業はないでしょう。

通常の退職で会社側が退職者に渡す書類は以下の物です。
ちなみに社会保険に加入していた場合の方が手続きが面倒です。

  1. 離職票(希望者のみ)
  2. 社会保険資格喪失証明書
  3. 源泉徴収票
  4. 雇用保険被保険者証(会社に預けている場合)
  5. 年金手帳(会社に預けている場合)

このような書類を通常の退職では会社から退職者の自宅に送ります。

ただバックレの場合は送らないこともあるので担当者の気分による部分もあると思います。
また1日でも働いていたら給料は支払わなければなりませんが、これも払わないお店はあります。(法律上は働いた分は支払わなければなりません)

筆者の会社は飲食業でも大きい会社なので全ての書類はバックレでも郵送(離職票以外)されます。
もちろん給与も支払います。
書類上は良心的です。

バックレる側(正社員)の対応

バックレ当日からしばらくは会社やお店から連絡が鳴りやまないと思います。
また自宅に来ることもあるそうですが、飲食店でそこまでする人はあまりいないでしょう。

書類関係の方は働いていた期間によって処理は変わってきます。
入社して1日でバックレるのか、1ヵ月でバックレるのか、新卒でバックレるのかで変わりますが、基本的には全て自己都合退社扱いにされます。
ただバックレる人のほとんどは働いて3日程度でいなくなるため書類の手続きも進めていない場合が多いです。
先ほども言ったように懲戒解雇や損害賠償などは飲食店の通常の社員レベルではまず100%なりません。

給与に関しては貰えたらラッキーくらいで思っておきましょう。

健康保険証を持っている場合は返還した方が良いですが、これもちゃんと返還する人の方が少ないですね。
また退職書類は大きい会社であれば自動的に一式送られてくると思いますが、小さい企業やお店では何も送られてこないことがほとんどだと思っておきましょう。

会社から送られてくるべき書類は先ほどと同じように以下の物があります。

  1. 離職票(希望者のみ)
  2. 社会保険資格喪失証明書
  3. 源泉徴収票
  4. 雇用保険被保険者証(会社に預けている場合)
  5. 年金手帳(会社に預けている場合)

これらの書類がないと困るのは次の就職先が決まったときです。
次の会社で働こうとしてもこれらの書類は必ず提出を求められます。
その時にないのは中途採用では不自然です。
かといってバックレた所に書類をくださいなんて平気で言える人はいないでしょう。

一応対策はあるそうですが、こちらのサイトがすごくわかりやすかったので参考にしてみてください。
とにかく面倒です。

バックレた後の人間関係や反応等、感情的な部分

店舗スタッフは3日程度でバックレた人のことを忘れている

バックレた人の所属期間にもよりますが話が出るのは長くても1週間程度で、大体は3日程度で忘れ去られます。
社会人として失格等、当たり前のことをいう人もいれば、特に興味のない人もいます。

そのためお店側では割とドライな対応なことが多いです。
人によってはしつこく粘着するかもしれませんが。。。

飲食業界で長く働いていれば良くも悪くもバックレる従業員というのは必ずいるので特別珍しいことではありません。

 

社会的な信用について

正社員をバックレるということは社会的に見てもマイナスな要因しかありません。
そのため次に受ける会社等、書類関係上も就職が困難になる可能性は大いにあります。

ただし、同じ飲食業界であれば選ばなければ働ける場所は多いです。
逆に飲食業から違う業種に行きたい場合は難しい結果になることも覚悟しておきましょう。

最終的には仕事をバックレても死ぬわけではないので、ある種気持ちの切り替えというのは必要かと思います。

 

追い込まれたり悩んだりしたときに相談できる相手を作りましょう

入って間もない時は特に相談相手がいなかったり、この仕事は自分には向いていない、人間関係も合わない、と思いがちです。
環境が変わると慣れるのにはどうしても時間がかかります。

合う合わないはもちろんありますが、バックレると決まる前に少し自分で考えてみましょう。

今の時代は匿名で相談ができるサイトも多いので自分で色々と調べてみて参考にするのも良いでしょう。

 

バックレる理由は人それぞれある

ほとんどは労働環境、全体的に合わない等

入って間もないころの長時間労働は今まで経験したことない人にはかなりキツイと思います。
そのため軽い気持ちで入ってしまうとまず「無理だ」と感じるでしょう。

または教えてくれる先輩でどうしても合わない、といったこともあると思います。

自分のイメージしているものと、実際に働いて経験したことのギャップが多い時に逃げたいと感じてしまいます。
社会全体は確かに甘い世界ではありません。
少しでもこういった経験を活かし、考えられるような人になりましょう。

 

筆者自身はバックレた人のことを特に何も思わない

筆者のお店ではそもそもバックレる人はほとんどいませんが、いたとしても筆者自身は特に何も感じません。
それは先ほども言ったように合う合わないは必ずあるからです。

去る者追わずといえばそれまでですが、人の人生にそこまで干渉する必要もないと思っています。

最終的にはその人自身が決めたことです、社会的責任がある立場なら責任は問われますが、バックレる人のほとんどは入って間もない人たちです。
そのため時間を費やす必要もそこまでないと判断しています。

 

飲食店はどこに行っても同じような労働環境のことが多い

飲食店はどこに行っても同じような労働環境ということはよくあります。
逃げ癖がついてしまうとなかなか定着できないといったこともよく聞きますので、最終的に克服していく努力も必要になってきます。

とにかく人間関係が合うと思った職場では多少労働環境が悪くても続けられるような体力は持っておいた方が良いでしょう。
お金や労働時間で良い条件を探そうと思うと飲食業ではなかなかありません。

まずはその職場での人間関係というものが自分に合うのか、といったところを重要視するのが逃げ癖を克服する初手でもあります。
どうしても我慢できないといった方はアルバイトで少しずつ働けるようにするのも良いでしょう。

バックレることが良いことではありません

これだけ書くとバックレても問題ないと思われてしまうかもしれませんが、やはり良いものではありません。
しかし、どうしても悩んでしまって逃げたいと思ったらそれはそれで仕方のないことです。

重要なのはその後【どう切り替えていくか】です。

しっかりと気持ちの整理をつけ、この経験を活かし、次につなげられるような心構えができれば筆者は何度でもやり直せると思っています。
一度失敗してしまったからと言ってずっと落ち込むのではなく、必ず切り替えて次はしっかりと頑張れるようにしましょう。

 

まとめ

  • バックレても書類上は特に問題はない(しかし手続きは面倒)
  • 飲食業の通常の社員であれば懲戒解雇や損害賠償といった処置は100%されない
  • お店側はバックレた人のことを特に深く考えない(筆者の場合)
  • 飲食店はどこに行っても同じような労働環境の場合が多い
  • 一度バックレてたとしても必ず切り替えて次に繋げられるようにすること

 

ICHI
飲食業ではアルバイトのバックレも多いですね。
まずは飲食業に興味を持った方のイメージをより現実的に伝えられるように筆者もこの場でできる限り伝えていこうと思います。