料理人,調理師になるにはまず何から始めればよいか?

料理人、調理師になろうと思ったらまず何から始めたらよいのか?と思う方もいると思います。
現役料理長の筆者がタイプ別で考えてみましたのでご自身の今の現状を踏まえて参考にしていただければと思います。

料理人,調理師になるにはまず何から始めればよいか?

料理人になるために調理師免許は必要か?

まず最初に料理人になるために調理師免許は必要か?と聞かれたら筆者は【必要ない】と答えております。

給食や病院などの一部の施設を除いて【調理師免許】が有利な職場というのはほとんどありません。
そのため、資格の必要性はないと考えております。

 

年齢、タイプ別で考えてみる

  1. 高校生の方
  2. 大学生の方
  3. 20代で社会人、飲食業未経験の方
  4. 30代で社会人、飲食業未経験の方
  5. 40代以降で社会人、飲食業未経験の方

 

上記のようなケースで考えてみます。
当てはまる方は参考にしてください。

ちなみに全て飲食未経験をベースに考えていますが、少しでも飲食店でアルバイトをしているともっとイメージが掴みやすいかもしれません。

 

①高校生の方

現在高校生の方はまずは調理師専門学校に行くことを考えてみましょう。

今の時代でしたら高校卒業後は大学、短大、専門に進学する人がほとんどだと思います。
高校卒業してすぐに雇ってくれる有名店、ホテルがあるかと言われると間口はかなり狭くなってしまう可能性もあります。
いきなりお店で働いた方が技術的には向上すると思いますが、就職先もしっかりと選べる状況にもっていった方が良いです。

個人店や小さいお店なら働ける場所は多いと思いますが、こちらは余程の覚悟がない限りはお勧めしません。

スタンダードに料理人、調理師になりたいと思うならまずは調理師専門学校に通うことを考えてみましょう。

ただし、デメリットとして金額的には年間100万~200万はかかってしまいます。

 

②大学生の方

新卒で飲食企業に就職することを考えましょう。

外食の大手であれば複数のレストラン経営をしているところもあるので大卒、専門問わずに求人を出しているでしょう。
この場合は単価の低いファミレスやファストフード企業でなく、しっかりとレストラン運営をしている企業を選びましょう。

会社のホームページに情報が載っていると思いますので興味のあるところが見つかったらどういうお店があるのかを調べてみてください。
最低でも客単価1000円、2000円くらいのお店が多い企業が良いです。

大学まで行って料理人になる人はいるのか?
と、疑問の人もいるでしょうが割と多くいます。

ちなみに筆者の部下には難関有名大学卒業の人もいます。
大卒でレストランで働いている人も多いので【本当にやりたいこと】なら学歴は特に気にしなくてよいです。

大卒が現場で通用するのか?といった疑問はあると思いますが、これは全く関係ありませんのでご安心ください。
人間性が一番重要であると筆者は考えます。

 

③20代で社会人、飲食未経験の方

20代前半であればまだ調理師専門学校に通いなおすことは可能です。
20代後半の方は就職活動をした方がよいです。

また、昼間働いて夜間の調理師専門学校に通うことは可能ですが、これはあまりおススメしません。
何か学校に通う目的が明確になっていないかぎり、働くならそのまま現場で働いた方が効率的です。

中途採用で正社員を目指すとなるとほとんど民間のレストランや個人店が選択肢になってしまうのが現実だと思いますが、年齢的にまだ若いのでしっかりと面接で対応できれば雇ってくれるところは多いはずです。
逆にホテルや給食等の集団調理ではアルバイトでの採用までしかされないと思いますので正社員を目指すのであればすぐにはなれません。

筆者はまずは規模の大きいお店で働くことをオススメしています。
お店の規模の大きいレストランや会社の規模が大きい外食企業を狙ってみてください。

こちらもメニューを見て最低でも1000円以上のメニューを多く出しているお店を探しましょう。

料理のジャンルについては様々ですので、自分が目指したいジャンルを少し考えてみて下さい。

 

④30代で社会人、飲食未経験の方

30代はすぐに現場で働くことをオススメします。
学校に通うことなどは考えない方がよいです。
ちなみに未経験でもまだまだ問題はありません。

おそらく正社員を目指すなら職場はマチバ一択になってしまうと思います。
この辺りから正社員の採用が慎重になる企業も多くなります。
ホテルなどではアルバイトか良くて契約社員でしか雇ってもらえないかもしれません

あとは職場のスタッフの年齢が比較的若いと少し働きにくいかもしれませんのでお店選びは慎重にしてください。
特に気にしないという方は問題ありません。
年齢的に年下の先輩に教えてもらうことも多くなってしまいますが、上手く立ち回れそうであればよいと思います。

それと、抽象的ですが若い子と比べて【人間性】というのが極端に見られます
なぜ料理人になりたいのか、なぜこのお店で働きたいか等、最低限のことは考えておくようにしましょう

 

⑤40代以降で社会人、飲食未経験の方

40代以降の方でもまだまだ問題ありません。
ただし、問題ないというのは【相当な覚悟があればの話です。
こちらもすぐに現場で働くことをオススメします

職場はマチバ一択になります。
もちろん客単価の低いチェーン店でアルバイトや正社員ならなれると思いますが、オススメはしません。
給食や集団調理、ホテルではアルバイト採用ならしてもらえる可能性はありますがやると決めたらマチバで覚悟を決めましょう。

現実に筆者の店舗でも50代未経験の方の応募というのは比較的あります。
洗い物からでもよいのでさせてほしいというような方も多いです。
そういった方は面接時にやはり【人柄】という部分を多く見ます。

正直【仕事ができる出来ない】ではなく、この人に【教えてあげたいか】【協力してあげたいか】と思わせる人柄になることが大事です。
とても抽象的で難しいですが、筆者はとても大事なことだと思います。

40代以降で料理人を目指すというのは世間的にはハードルが高いと思われますが、自分が【本気】なのだということを伝わるようにしましょう。

 

マチバとは?

民間の飲食企業、個人店を総じて業界用語で街場(マチバ)と呼んでいます。
全国各地お店の数が多く、間口が広いため経験、未経験問わずに求人が多く出されています。
その分、全体的に労働環境は厳しいところが多いです。

詳しくはこちらもご覧ください。

 

正社員採用は年齢を気にする企業が多い

現実的に35歳以上は正社員採用が厳しいです

筆者の会社でも公にはしませんが、35歳以上の正社員採用というのはとても慎重です。
余程のことがないとアルバイトにはできても正社員にはできません。

そのため、正社員希望であってもアルバイトか契約社員で様子を見られることが多いと思います。

20代と違って即戦力を求められる年代を未経験から育てていくのは企業から見ても効率がとても悪いです。
確かに【商売】であって慈善事業ではありません。

そういった観点からもそうみられてしまう年代だということです。

 

妥協で客単価の低いチェーン店で働くのはやめましょう

目的が【お金を稼ぐ】であればチェーンの飲食店でもどこでも問題ありません。
しかし【料理人になりたい】と思うならこういったお店で働くのはオススメしません

まず第一に尊敬できる人に出会える確率が低くなります。
年齢関係なく【この人すごい】と思わせるような考え方や仕事のやり方ができる人はいます。
そういった場合、複雑な業務を経験していなければたどり着かない部分もあるのでレベルは高いに越したことはありません。

 

まとめ

  • 高校生は調理師専門学校への進学を考える
  • 大学生は大手の外食企業(客単価の高いレストラン運営をしている)の就職を考える
  • 20代前半であれば調理師専門学校に通いなおすことは可能
  • 20代後半は大手の外食企業(客単価の高いレストラン運営をしている)を考える
  • 30代、40代以降はマチバ一択(厳しいことを前提に)

 

ICHI
料理人になりたい理由というのは最初は適当でも問題ありません。
単純に【かっこいいから】【料理がうまくなりたい】等でも良いです。
ただ、現実的に働くにあたって自分でしっかりと考えられる人間にならなければなりません。
まずは料理人という職業について少しでも理解を深めていきましょう。
こちらは筆者料理人の1年目の生活になります、参考にしてください。