【2024年最新版】飲食民間企業,レストラン,個人店,マチバの労働時間と給与,年収まとめ

昨今の飲食業界も色々と変わってきております。
そのため、現在の飲食業界の状況も踏まえお伝えしていこうと思います。
もちろん全てが当てはまるわけではありませんのでご了承ください。

民間の飲食企業とは?

民間の飲食企業は業界ではマチバ【街場】と呼んでいます。
大手飲食企業から個人店まで様々な業態があります。

もちろん牛丼やファストフードのチェーン店も入りますが、ここでは基本的にレストラン業態について語っていきます。

【マチバ】労働時間と休日,給与,年収について(正社員の場合)

マチバには主に個人店型と企業型(会社経営)があります。
この2つでも環境が大きく変わりますのでしっかりと考えて選びましょう。

個人店の場合(個人事業主など小規模事業者)

労働時間

最低でも1日12時間、平均で15時間は覚悟しておきましょう。
業界では特に一番長いことを覚悟しておいた方がよいです。

この時間は拘束時間なので休憩が1時間程度入るとは思います。
ただ、ほとんどないと考えた方が良い環境だということは覚えておきましょう、、、(これは店主任せです)

個人店の場合は今も昔も労働環境は変わらないことが多いので、長時間労働というのは覚悟する必要があります。

休日

月6回、5回、4回あたりが多いです。
年間の休日数は48日~72日程度になる計算。(夏休み、冬休みがある場合は除く)

お店の定休日にもよると思いますが、こちらも少ないことは覚悟しておいた方が良いです。

実際の1か月の労働時間

例えば1日実働14時間、月6日休みだとしたら31日の月で350時間です。
拘束時間を含めると375時間程度になります。これに通勤時間がプラスされます。

1ヵ月31日で744時間ありますから1か月の半分以上の時間は職場にいることになります。
通勤時間を含めると家にいるときはほぼ寝る時間になってしまいます。

給与、年収

業態や売上によりますがレストラン業態ですとほとんどは最低自給換算又はそれ以下になります。

東京都で約16~20万程度
※昨今は時給も上がってきているので個人店でもピンキリです

これは残業代も含んだ金額になっており、月間労働時間が350時間で20万なら時給570円程度と最低時給にも達しません。

更に個人店の場合は雇用保険のみで国民健康保険(都道府県による)、国民年金、所得税、住民税(2年目以降)は自分で払う必要があります。
差し引くと月手取りは13万~16万になるでしょう。

ボーナスもないものと考えた方がよいので年収は210万~260万程になってくるかと思います。
こればかりは全てオーナーの采配になります。

ただ、繁盛店や売上高の高い個人店では高い給与を見込めるところもあります。

逆に言うとこの条件を全てポジティブに変換できる人なら最適な環境です。
またこの人の元で働きたい!と思えるような人と働くことが一番です。
労働時間やお金ではなく自分の技術向上などを主な目的とする方ならおススメになります。
この環境で3年働ければかなり自信になっているはずです。

会社経営のレストラン等の場合(法人)

労働時間

会社規模と業態によって変わります。
大企業、上場企業であれば1日9時間~12時間(休憩1時間~)などになってくると思います。
中小企業は限りなく個人店と同じような労働時間1日最低でも11~12時間は覚悟しましょう。

最近は労働時間の規制が厳しいので大企業、特に上場している飲食企業では休みと労働時間はしっかりしていると考えてよいと思います。
しかし、ある程度の地位になるとサービス残業など仕事が終わらない限り労働時間は長くなってしまいます。
これはどの業界にいてもあるあるです。

休日

大企業で月8日~9日、中小企業は6日~8日程だと思います。
大企業であれば年間休日数も100日程になってきます。
一般の業種で年間120日と比較すると少ないと思われるかもしれませんが、飲食業界で年間休日が100日近いところは休みが多い方という位置付けになります。

また、法人の場合は有給休暇も毎年5日は必ず消化するように義務づけられました。
なので会社規定年間休日数+5日は休めると思って大丈夫です。
有給休暇については法人、個人も変わりませんが、小さい規模になればなるほど現実として取得できません。

飲食業で働いている方は暗黙の了解ですが、あってないようなものという位置づけになっているのもまた現実です。

給与、年収

こちらも中小企業と大企業でかなりの差があります。

中小企業の場合は個人店同様、初任給月17~21万程度になってくるでしょう。
個人店と違い法人では社会保険の加入が義務付けられているので厚生年金、健康保険料、所得税、雇用保険、住民税(2年目以降)
差し引くと月手取りは14~17万程になります。
売上がしっかりある企業はボーナスもでます。(あったらラッキーくらいでは考えていた方がよいです)

中途採用であれば25万程からスタートする場合が多いです。

新卒初任給20代では年収220万~300万程、(年収300万はかなり良い企業)になってくると思います。
中堅社員であれば300~400万程
料理長クラスは450万~1200万程とかなり振り幅があります。
都内では30代以降でも多数の方は年収300~500万になってくると思います。

私の知り合いの料理長で月100万もらっている方がいましたが、外資企業でかなりの規模の会社のためとても異例なケースです。

まとめ

マチバはピンキリ!場所によっては厳しくてもいいから早く技術を学びたい方にオススメ!

街場(マチバ)は休みや給料ではなく、とにかく早く技術を習得したい方にオススメです!
ホテルでは10年かかることもマチバでは3年で習得できる、というのはよく言われます。
これはやる気次第ではありますが、事実です

そのため、若くして独立開業している方のほとんどがマチバ出身者であることがわかります。

自分に厳しくできる方は是非この分野も考えてみてください
必ず自分の為になると思います。

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